【 ドイツ・ブンデスリーガはつまらない。 】

ブンデスリーガ
というリーグがあるが、本当につまらない。
理由は、「1強リーグ」 だからだろう。
バイエルン・ミュンヘン」 というチームだけ強くて、それのライバルになるチームが、全く無いというリーグである。
普通のリーグは、
スペインならば、レアル・マドリードに対して、バルセロナとか、
イングランドならば、マンチェスターユナイテッドに対して、リバプールとか、
イタリアならば、ユベントスに対して、インテル・ミラノとか、
一応、クラブの格的に比肩するような存在があるが、ドイツの場合はない。
一応、現在、ドルトムントというクラブを、バイエルン・ミュンヘンのライバルにして盛り上げようと思っているらしいが、サッカー・ファンで本当にドルトムントをバイエルンのライバルだと認めている人間がどれくらい居るだろうか? と疑問である。
故に、ブンデスリーガというのは、「特殊なリーグ」なのである。
一応、過去にバイエルンのライバルとなれる可能性を持ったチームは出て来たが、結局なれず、バイエルンだけが残り、「1強リーグ」が続いているという歴史なのだ。
こういうリーグは、他ではまずないだろう。
一応、ブンデスリーガの歴史を紹介しておくと、
1963年から、ドイツのプロ・サッカー・リーグ、「ブンデスリーガ」は開始した。
1960年代後半から、バイエルンは強豪となった。
そして、 1970年代に、バイエルンのライバルと認められるチームとして、ボルシアMGが出て来た。
しかし、1980年代になると、ボルシアMGは弱くなり、この2チームのライバル関係は、終わった。
そして、1980年代になると、ブレーメンが強くなった。このチームには、日本人、奥寺康彦氏が在籍していた。
バイエルンとブレーメンは優勝争いを演じた。この2チームは、ライバル関係となった。
しかし、1990年代になるとブレーメンは弱くなり、このライバル関係も終わった。
そして、代わりにドルトムントが強くなった。
1990年代は、バイエルンとドルトムントがライバル関係になった。
ドルトムントは、「欧州チャンピオンズ・リーグ」に初優勝するぐらい躍進した。
未だにドイツでは、バイエルン以外で、欧州王者となった経験があるのは、ハンブルガーSVとドルトムントだけである。
しかし、2000年代になると、またドルトムントは弱くなった。
それにより、ライバル関係も終わった。
そして、10年経ち、2010年代になったら、またドルトムントが強くなったので、現在、ドイツでは、「バイエルンのライバルは、ドルトムント」という雰囲気が出て来ているという状態だ。
しかし、これから先はどうなるか分からない。
またドルトムントが弱くなるかも知れない。その可能性は否定できない。 
ドイツ人というと、精神力が強くてタフなイメージがあるが、ブンデスリーガには、どのクラブもバイエルンのライバルになるべくタフさが無いのである。
一時期、強くても、毎回、消えて行っているのだ。
しかし、ドイツは中堅クラブが割とヨーロッパの国際大会で優勝した歴史があるので、「バイエルン以外にも結構、強いチーム多いよなー」という印象を持たれている国ではある。
ブレーメン、ハンブルガーSV、シャルケ、フランクフルト、シュツットガルトなどのチーム名を聞くと、「中々、強いんじゃないの?」というイメージはある。
しかし、バイエルンのライバルは居ないのである。
故にドイツは、「根性があるのか、ないのか、分からない国」である。
個人的には、奥寺康彦氏の古巣、ブレーメンが再び強くなってバイエルンのライバルとして成立して欲しいが、それは無理そうである。
奥寺氏の居た1980年代ぐらいブレーメンがずっと強ければ、そういう位置に行けたかも知れないが、駄目だった。
奥寺氏のもう一つの古巣、ケルンが強くなってもらっても良いが、ケルンも駄目そうだ。
私の個人的な予想であるが、バイエルンのライバルは、永久に出て来ないのではないか? と思う。
それぐらい「絶望的なリーグ」である。
これから先、バイエルンの格に追いつけるような勢いを持つのは、相当、難しいだろう。
チェルシーのようなロシアの富豪の支援を受けたり、マンチェスター・シティーのようにアラブの王族の支援を受けたりなど、「大金持ちの支援」が発生しない限り、ドイツでバイエルンのライバルとなるクラブが登場するのは、難しいだろう。
世界の大金持ちでイングランド・プレミア・リーグに投資したい人は多いが、ブンデスリーガに投資したい人は居ないようなので、その可能性は低い。
これからもブンデスリーガのつまらなさは、ずっと続くだろう。

  それでは、皆さん、さようなら。