【 野球というスポーツは、パチンコか? 】

ここ数年、アメリカの野球リーグ、「メジャーリーグ」(日本では、通称、「大リーグ」とも呼ばれる)では、ホームランの数が増えているそうだ。
その理由というのが、ボールの「反発係数」というのを変えて、バットにボールが当たった時に、以前よりボールを飛ぶようにしたからだそうだ。
そして、現在、なぜメジャーリーグがそのような事をやっているかと言うと、アメリカにおいて、野球人気が低下しているからだそうだ。
つまり、「ホームランが多く出る試合になれば、お客が増えるだろう」という目的で、メジャーリーグの幹部はボールの反発係数を変え、ボールの球質を変えたのである。
野球というスポーツは、マイナー・スポーツなので、「世界野球連盟」というのがほとんど機能していないようだ。
つまり、「ボールの反発係数の明確な基準」というのが無いのだろう。
だから、各国が勝手に変えることができるのだろう。
そして、日本のプロ野球チームで愛知県に本拠地を置く、中日ドラゴンズは、メジャーリーグと同じく人気が低下して困っている。
このチームは、観客動員が減っている球団だそうだ。
日本の野球チームは、お客が入るチームばかりだそうだが、中日ドラゴンズは減っているそうだ。
その為、ドラゴンズは、現在、
「球場の外野部分を狭くして、ホームランが出易くする方針」を発表したそうだ。
これも、アメリカと同じく、
「ホームランが増えれば、お客さんが増えるだろう」
という考えが元になっている。
私は、これを聞いた時、
野球というスポーツって、結局、パチンコと同じか?
と思ったのである。
つまり、パチンコ屋は、お客が減ると
「お客が増えるように、パチンコ台の釘を調節して、穴にパチンコ玉が多く入るようにいじる」。
野球界のお客を増やす方法って、結局、これと同じではないか?と思ったのである。
その結果、私は、「このスポーツって一体、何なんだ?」と思ったのである。
あまりにも浅くないか? と思ったのだ。
ホームラン1つで、客が増えるというのが分かり切っているという単純なスポーツなのか?と思ったのである。
それなら、パチンコとあんまり変わりがないではないか?と思ったのだ。
日本人は、こんなスポーツが好きで一番、人気があるのだから、随分と頭が単純な民族なのではないか?と思った。
ホームランが増えれば、ワイワイと喜んで客が増えるのならば、こんな簡単な話もないだろう。
つまり、ホームラン以外で、大して面白い部分がないスポーツという事なのだろうか?
そう考えると、野球の人気がある国というのは、「ホームランを見るのが異様に好きな民族」と言えるかも知れない。
私は、「あんなモノは、筋肉のある奴なら打てるもんだから、大したもんではない」と思い、相手にしてない。しかし、日本人は、そうは思わないようだ。
私は、ホームランというのは、
「筋肉のある奴が思いっきりバットを振り回し、それで当たればボールが遠くへ飛ぶ」
というだけの現象だと考えている。
だから、アメリカの白人、黒人でマッチョな奴が有利で、そいつらが棒(バット)を振り回し、ボールに当たれば、そのボールは遠くへ飛ぶ。
「だただそれだけのもんだ」と解釈している。
私は、それ程、「ホームラン」というのを単純な話だと捉えている。
だから、さほど惹きつけられない。
私は、こんな単純な話に惹きつけられる民族は、相当、頭が軽いのではないかと思ってしまう。
私は、「ホームランが、とても美しい」として、そこに「美」を感じて、観に行っているという人が居られるならば理解を示す。私は、ホームランは、美しいと思う。スポーツ・ニュースでホームランが紹介されていると、見てしまう。ぼーっと見てしまう。だから、私は、野球を完全に否定できない。しかし、私と違い、そこに美はろくに感じず、ただ「ホームランだ」とワイワイ騒いでいる連中が居るならば、随分と単純な人達だなと思う。

  それでは、皆さん、さようなら。