釜本邦茂、杉山隆一らが銅メダルを取ったメキシコ・オリンピックは、「大会レベル」が非常に低い。
私は、これについてブログで盛んに書いて来た。
私は、過去にアメーバ・ブログもやっていたのだが、そちらで何回も書いたのである。
(注: 現在は、私のアメーバ・ブログは消滅している)。
その甲斐もあってか、昔よりかは日本人サッカー・ファンは、「昔のオリンピックは、レベルが低かったんだ」ということを理解し始めるようになった。
そして、昔のオリンピックの参加選手の内容というのも理解し始めるようになった。
日本人は、私の「説明活動」が実を結んだようで、以下のことを理解し始めた。
1960年代のオリンピックは、
「プロが参加できない」、「出場選手は、下部組織に在籍していた若い選手」、
「出場選手は、プロ契約できないので下部組織にまだ居た。そのようなレベルの低い若い選手」、
「下部組織に居る選手だったので、後にプロになれなかった選手も居た」、
「日本が対戦したフランス、スペインは、下部組織の若手選手と3部リーグのアマチュア選手を組み合わせた代表チームだった。A代表のレベルでは全くなかった」、
「東欧は、若手主体で臨み、23才以下の選手ばかり」、
「1960年代のオリンピックの得点王は、10代の選手ばかり。若い選手ばかり参加していたので、1960年、1964年大会の2つ大会は、得点王が10代だった。18才だった。」
などの知識を身に着けるようになった。
しかし、私がとても疑問なのは、どうして日本のサッカー評論家、アナウンサーらは、誰一人として私のような説明を、日本のサッカー・ファンに全くしないのだろうか?
という事である。
後藤健生、大住良之、西部謙司、湯浅健二、金子達仁、セルジオ越後、小澤一郎、倉敷保雄、八塚宏、下田恒幸などなど、色々、居るが、
どうして誰一人、昔のオリンピックのその出場選手の内容について詳細に説明をしないのだろうか?
むしろ、現在では、サッカー・ファンの方が、ネット掲示板では、
「昔のオリンピックは、レベルが低かったから」と言い出して、ファン同士でその大会レベルの低さを説明し始めているという状態である。
私は、これが非常に奇怪(きっかい)に思う。
私は、こういう事は、サッカー評論家、アナウンサーなどが、放送・雑誌を通じて、きちんと無知なサッカー・ファンに説明しておかないと駄目なことではないか? と思うのだ。
日本では、その説明が行われていないので、釜本邦茂、杉山隆一らが参加した大会レベルが分からず、過大評価が生まれてる。
また、説明が行われていないので反発が起きず、日本サッカー協会が、得点記録に関してFIFA基準を否定し、勝手にJFA基準というモノを作る事ができた。
そして、オリンピック関連の試合の得点を国際Aマッチとして扱い、得点数水増しをして、公式記録とした。
その結果、釜本の得点数は22点も増えた。
しかし、その経緯が、国民に伝えられていない。
私は、日本人サッカー・ファンのほとんどは、昔のオリンピックはレベルが低い事を知らないので、日本サッカー協会がこのような酷い事をやっていても、誰も怒らないのだと思う。
これに関して、日本で怒っているのは、私だけだろう。
まとめると、私は、日本のサッカー評論家、マスコミで仕事をする人間が、
「オリンピックの本当の大会レベル。参加者の顔触れ・年齢」という件について、誰も国民に紹介しようとせず、50年以上、それを続けた。
その結果、酷いことが起きていると思っている。
それ故、私は、現在では一部のサッカー・ファン同士のみで、「あの時代のオリンピックはレベルが低い」と説明し合うという状態が起きているのだと思っている。
私は、この状況を見て、本当に日本という国は、不思議で奇怪な国だと思うのだ。
このような事は、普通の国では起きない現象だろう。
それでは、皆さん、さようなら。




